ANAとJALの羽田発着枠の国際線増枠、就航路線の大枠判明 日刊航空

ANAとJALの羽田発着枠の国際線増枠、就航路線の大枠判明 日刊航空

ニュース画像 1枚目:ANA 787-9
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ANA 787-9

航空局は2020年3月29日(日)の夏スケジュール開始に合わせ、国際線発着の増枠分を決定、これを受けた本邦航空会社の就航路線が固まりつつあります。航空業界紙「日刊航空」が2019年11月1日(金)付けで伝えています。

国際線発着の増枠は1日あたり50便分で、本邦航空会社と相手国の航空会社に均等に配分されています。このうち、全日空(ANA)に13.5便分、日本航空(JAL)は11.5便分がそれぞれ配分されています。もっとも多く配分されるアメリカ路線では、成田からの移設、成田と羽田の両空港で路線展開が注目されます。

このうち、ANAはワシントンDC、ヒューストン、シアトル、サンノゼ線を成田から移し、既存の羽田発着ロサンゼルス線またはシカゴ線は増便する模様です。JALは成田に加えて、羽田でもシカゴ、ロサンゼルス、ボストン線を就航し、成田から移す路線はホノルル線とダラス線となる公算です。さらに、ニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴ線のいずれかを増便するようです。

JAL、ANAと海外航空会社をあわせた路線展開が豊富になりそうな方面は、オーストラリアです。ANAはシドニー線を増便、コードシェアの実施も言及されているヴァージンオーストラリア航空はブリスベンに就航します。一方、JALはメルボルン線を成田から移し、ワンワールドに加盟するカンタス航空はシドニー線を増便する模様です。これにより、羽田でシドニー、ブリスベン、メルボルンとオーストラリア東側の3大都市へのアクセスが確保され、ビジネスとレジャー共に使いやすくなります。

中国方面は中国3大航空会社の中国国際航空、中国東方航空、中国南方航空が北京線を増便、上海航空が上海線を運航するところ、ANAは青島と深圳線、JALは上海と大連線を開設するとみられ、提携航空会社の利用を含めたビジネス客の利便性が高まりそうです。

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