アメリカ空軍は2012年6月28日に、フロリダ州エグリン空軍基地で、A-10C攻撃機がアルコールベースの代替燃料を使用して初めて飛行したと発表しました。
この燃料はATJ(Alcohol-to-Jet) というもので、木材や紙、草、などのセルロースから抽出された糖分を発酵させて作られます。これまで石炭や天然ガスを原料とするパラフィン系燃料や、植物油や動物脂肪を原料とするバイオマス系燃料がありましたので、ATJは第3の代替燃料となります。
A-10攻撃機は左右のエンジンの燃料システムが独立しているので、一方を従来のジェット燃料、一方を代替燃料と分けることができるので、この手の実験には最適な航空機です。
アメリカ空軍では一連の実験が完了した後に、ATJを代替燃料として承認する予定です。