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実証実験の概念図
全日空(ANA)と日立製作所は2020年3月5日(木)、航空機の運航ダイヤ修正を高速・最適に自動立案する技術の実証実験に取り組んでいると発表しました。
この技術は、日立独自のデジタル技術で短時間かつ高精度に複数の運航ダイヤ修正を自動立案します。ANAは台風や降雪などの悪天候や機材メンテナンスなどでダイヤの乱れが発生した際、様々な条件を考慮し、運航ダイヤを人手で修正していますが、熟練者の養成には長期間を要し、先進のデジタル技術を活用したイノベーションが求められていました。
ANAと日立製作所は2019年から実証実験を実施しており、1日あたり国内線で約800便、国際線で約200便の運航便を対象に、熟練者が人手で実施していた運航ダイヤ修正業務のシステム化と技術の有効性を検証しています。現時点では、熟練者と同じ速度と精度の運航ダイヤ修正と、人手では難しい複数の同時立案を実現できる見込みです。
ANAと日立製作所は今後、より多面的で複雑な実例への適応性を確認するため、運航ダイヤ修正時間の短縮と精度向上を目指します。