オーストラリア空軍C-130J、31年ぶりに南極へ飛行

オーストラリア空軍C-130J、31年ぶりに南極へ飛行

ニュース画像 1枚目:RAAF C-130J
© Australia Government, Department of Defence
RAAF C-130J

オーストラリア空軍(RAAF)第37飛行隊のC-130J-30スーパーハーキュリーズは2020年2月29日(土)、1989年以来の南極に飛行しました。RAAFのC-130による南極飛行は、第36飛行隊のC-130Hがニュージーランドのクライストチャーチからアメリカのマクマード基地に飛行した1989年が最後でした。

C-130J-30は外部燃料タンクを装備し、燃料を通常の19トンから27トンに増加、オーストラリア遠征隊が活動するケーシー基地に向けて780キロの貨物を搭載し、ホバート国際空港を離陸しました。およそ3,400キロメートルを約7.5時間かけて飛行、ウィルキンス飛行場の3,500メートルの氷の滑走路に着陸しました。RAAFのC-130Jによるもっとも長い飛行となりました。

オーストラリア空軍は、C-17AグローブマスターⅢが南極への物資輸送の主力として使用しています。スーパーハーキュリーズの飛行を前に2月27日(木)、C-17Aがトラクターとステーション機器をウィルキンス飛行場に輸送しました。これには、オーストラリア南極局が運航するA319を支援する地上電源ユニットが含まれていました。貨物パレット8つと乗客23名を乗せて帰路につきました。

オーストラリア空軍のC-17Aは2016年以来、オーストラリア南極局に空輸支援を提供しており、夏季に最大6回の飛行しています。今回のC-130Jの南極展開により、C-17Aのみに頼っていた南極支援に新たな機材が加わり、その支援体制が強化、多様化が図られます。

期日: 2020/02/29
メニューを開く