カンタス航空は新型コロナウイルスの影響により、2020年3月30日(月)から羽田/シドニー線の機材を747-400からより小型のA330に変更します。羽田/シドニー線は現在デイリーで、夏スケジュールでは往路の羽田発QF26便が22時、シドニー着が翌日9時30分、復路のシドニー発QF25便は21時50分、羽田着が翌日5時15分で運航されます。
カンタス・グループは3月10日(火)、アジアで継続して新型コロナウイルスが拡大していること、さらにヨーロッパやアメリカにも拡大し旅行需要が減少していることを受け、国際線を中心としたスケジュールの変更を発表しており、今後半年間で約25%の供給座席数を削減します。
これらの追加の運休・減便・機材変更などにより、カンタス航空とジェットスターの国際線の供給座席数は、前年同期間比で5%減から23%減となり、9月中旬までこれを継続します。主力路線の供給減はアジア路線で31%減、アメリカ路線が19%減、イギリス路線が17%減、タスマン横断路線が10%減となります。
なお、カンタス・グループはネットワーク全体の接続性を維持するため、運休よりも小型機材の導入、減便に努め、座席数最大の旅客機A380について12機のうち、9月中旬まで8機を運航停止します。2機は保守整備中で、残る2機のみを運航ラインに投入します。
このほか、パース/ロンドン線の強い需要を受け、シドニー/シンガポール/ロンドン線を4月20日(月)から一時的に、シドニー/パース/ロンドン線に経路変更するほか、ブリスベン/シカゴ線の開設は4月15日(水)から9月中旬に延期します。
ジェットスターは、バンコク線の運休に加え、オーストラリア発着のベトナム、日本路線を約半数に減便し、ゴールドコースト/仁川線も3月初旬から運休するなど、国際線で大幅な運休や減便を実施しています。