陸上自衛隊第12旅団の相馬原駐屯地で2020年3月6日(金)、OH-6D最終番機「31313」の用途廃止に伴うセレモニーが実施されました。
OH-6はヒューズ・ヘリコプターズが設計開発し、アメリカ陸軍の軽観測ヘリコプター計画に採用されました。原型機は1963年2月に初飛行、ベトナム戦争にも投入され、現在までに軍民共に世界各地で使用されています。
特筆される使用例は、北朝鮮が1985年にダミー会社を使い、民間型のMD500を5機密輸入し、北朝鮮軍で使用しています。近年、軍事パレードやエアショーで飛行している姿が捉えられています。
日本では陸自に加え海上自衛隊でも採用され、川崎重工がOH-6Aを国産化したOH-6Jとして1968年から生産を開始し、1977年までに120機が生産されました。後継のOH-6Dは1997年までに陸自に193機、海自に14機が納入されました。海自では2011年6月に退役済みです。陸自のOH-6Dは、2020年3月末に退役する予定です。