中国東方航空ホールディング傘下のイースタンエアロジスティクス(EAL)は2020年3月、需要の増加に伴い、全9機の貨物機を運航しています。
新型コロナウイルス(COVID-19)により、1月下旬から多くの国際線、中国国内線が運休となり、航空物流も影響を受け、特に多国籍企業などにおける販売・サプライチェーンに大きな打撃を与えています。
しかし、中国企業は2月10日(月)から事業を再開しており、旅客便や海上交通が低調の中、貨物輸送分野は需要が増加しています。2月末までの中国発の貨物量は前年比30%増、中国へのインバウンド貨物量は50%以上の増加を記録しています。これらの需要に対応するため、EAL子会社の中国貨運航空は2月15日(土)から、747貨物機の運航を再開しています。
1月24日(金)から3月1日(日)までの期間、EALの貨物機と中国東方航空の旅客便の荷物室を使用し輸送した貨物量は、感染拡大防止に関する製品などが3,000トン、また世界のサプライチェーンを再開するために必要な機器などが138,000トンとなっており、世界のサプライチェーンの安定化をサポートしています。