ロシア空軍は2020年3月12日(木)、ツポレフTu-160「バックファイア」が2機、バレンツ海からノルウェー海、大西洋の国際空域を15時間以上かけて飛行したと発表しました。途中でイリューシンIL-78「マイダス」から空中給油を受けました。
国際空域を飛行中、ノルウェー空軍のF-16AMとイギリス空軍(RAF)のユーロファイター・タイフーンFGRのエスコートを受けました。ロシア空軍は、北極海、北大西洋、黒海、バルト海、および太平洋の国際空域を定期的に飛行しており、今回も国際規則に厳密に従って飛行しているとコメントしています。
Tu-160は、1981年に初飛行した戦略爆撃機としては比較的新しい航空機です。全長は54.1メートル、全幅は最大で57.7メートル、最大速度はマッハ2、航続距離12,300キロメートルです。2015年11月にシリアのアサド政権を支援するため、初めて実戦投入し、巡航ミサイル攻撃を行いました。
Tu-160の生産数は35機と言われますが、ソ連崩壊時にウクライナに残った19機のうち8機はロシアに売却され、残りは解体処分、または退役しています。ロシアは2023年から、50機を再生産すると言われています。