国境なき医師団、新型肺炎で緊急援助 医療チームをイランへ派遣

国境なき医師団(MSF)は2020年3月23日(月)、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大でイラン当局からの支援要請を受け、緊急医療援助として、イランにエアーテント式治療ユニットとともに緊急対応チームを派遣したと発表しました。

50床のベッドを備えるエアーテント式治療ユニットは、フランス・ボルドーのMSF物流拠点から、イラン国内で2番目に感染者数が多いイスファハン州に向けて空輸され、到着後にはアミン病院の敷地内に設置されます。このユニットにより、厳しい医学的管理のもとで処置を受け続ける必要がある重篤患者の治療が可能になります。

また、9人のMSF緊急対応チームの派遣と合わせ、地元の保健医療の負担軽減を図ります。MSFはこのほか、イタリアやフランス、ベルギー、スペインでも、新型コロナウイルスに関する緊急援助を行っています。