キャセイパシフィック航空は、同社とキャセイドラゴンを合わせた、2020年3月の運航実績を発表しました。
新型コロナウイルス(COVID-19)に伴う旅行制限や検疫強化を受け、両社の3月の搭乗者数は計311,128人で、前年同月比90%減となりました。有償旅客キロ(RPK)は84.3%減、搭乗率も34.6ポイント減の49.3%に減少、また座席供給キロ(ASK)は73.2%減となっています。
貨物の輸送量は計119,277トンで、前年同月比で35.6%減、有償貨物トンキロ(RFTK)も29%減を記録しています。なお、貨物と郵便物の積載率は9ポイント増の77.4%、有効貨物トンキロ(AFTK)は37.2%減となっています。
現時点で、事前予約状況は改善しておらず、需要の回復時期を予測することは不可能で、キャセイパシフィック航空は4月と5月の旅客便は通常の3%のみの運航を予定しています。4月の搭乗者数は通常1日約10万人ですが、2020年4月は1,000人以下となる見込みで、4月中旬にはたった302人となった日もありました。
キャセイパシフィック航空はコスト削減に注力し、流動性を保ち、この危機を乗り越えるための様々な選択肢を模索しています。