航空局、保安検査員の人材確保や育成に向けた取り組みをとりまとめ

航空局、保安検査員の人材確保や育成に向けた取り組みをとりまとめ

国土交通省航空局は2020年4月17日(金)、空港保安検査員の労働環境改善、待遇改善・人材確保、検査能力・効率性の向上、旅客への働きかけを柱にした、今後の対策を取りまとめました。これは、将来的に航空旅客が大幅に増加しても、乗客の利便性と保安検査の確実性とを両立させることが目的です。

保安検査の現場では、拘束時間の長さやクレーム対応によるストレスなどの労働環境面、時間単価が低くなる面があることや離職率の高さを背景とした深刻な人手不足、契約事務の複雑さや教育面での課題などで課題があります。

こういった現状を踏まえ、拘束時間短縮やクレーム対応改善、現場の声の吸い上げなどの労働環境改善、検査委託元と検査会社との契約手続を簡素化することで待遇を改善し、人員確保を図ります。また、教育の見直しや先進機器を導入し、検査能力・効率性を向上させ、旅客に対し機内持込制限品を周知させる働きかけを行います。

航空局は、検査会社や空港会社・空港ビル、航空会社などの関係者が問題意識を共有し、一丸となって推進することで、航空保安対策に万全を期す意向です。また、今後も、さらなる労働環境の改善など、必要な取り組みについて検討を継続する方針です。

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