ボーイング、エンブラエルとの事業統合契約を打ち切り

ボーイング、エンブラエルとの事業統合契約を打ち切り

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ボーイング

ボーイングは2020年4月25日(土)、エンブラエルとの戦略的提携の一環として締結していたマスター・トランザクション・アグリーメント(MTA)を終了したと発表しました。この契約の期限は4月24日(金)と設定されており、契約期間が切れた翌日、エンブラエルが契約の期間延長の条件を満たさなかったとして、ボーイングは契約の打ち切りを発表しています。

両社の計画では、ボーイングが80%、エンブラエルが20%を出資する民間機事業の新会社「ボーイング・ブラジル-コマーシャル(Boeing Brasil – Commercial)」と、エンブラエルのKC-390空中給油・輸送機の市場開拓や販売促進を手掛ける合弁事業の2つの事業の設立を計画していました。ボーイングの出資予定額は42億米ドルでした。

なお、エンブラエルは新型肺炎パンデミックによる業績悪化を受け、株価は年初から70%下落するなど厳しい状況に追いやられており、従来の条件のまま統合すると、ボーイングに巨額なのれん代の負担が発生する見通しでした。

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