ライアンエア・グループ、20年度は黒字 コロナ以前が好調

ライアンエア・グループ、20年度は黒字 コロナ以前が好調

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© Ryanair
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ヨーロッパの格安航空会社(LCC)のライアンエアは2020年3月期のグループの通期利益が前年比13%増の10億200万ユーロで黒字を計上したと発表しました。新型コロナウイルス(COVID-19)以前の好調さが貢献しています。

2020年度は前年と比較し、搭乗者数は4%増の1億4,860万人、搭乗率は1ポイント減の95%、売上高は10%増の84億9,000万ユーロでした。なお、新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大に伴い、EUの飛行禁止・制限措置が実行されたことにより、3月の搭乗者は500万人以上減少し、2020年度の利益は4,000万ユーロ以上減少しました。

5月1日(金)時点では、4月から6月の第1四半期の運航は計画の1%程度で、7月から9月には一部路線の再開を予定していますが、体温チェックやマスクなど公衆衛生上の影響を受け、搭乗者数は当初の目標である4,460万人の半分以下になる予測しています。

ライアンエア・グループでは、新型肺炎の影響が継続していることや、国家の補助金を要求・受領しない方針を示していることもあり、拠点の閉鎖や最大20%の給与カット、無給休暇、パイロットと客室乗務員を中心とした最大3,000人の人員削減などについて協議を行っています。2021年度の利益については現時点で言及できないものの、搭乗者数は当初の計画である1億5,400万人の約50%となる8,000万人未満となると予測しています。

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