カンタス航空とジェットスターはオーストラリア国内線の渡航制限緩和に向け、2020年6月12日(金)から「フライ・ウェル(FLY WELL)」プログラムを開始します。
既にカンタス・グループが導入している、新型コロナウイルス(COVID-19)が蔓延している地域からの送還便における感染予防対策を、医学的なアドバイスと搭乗者からのフィードバックを組み合わせて、このプログラムにまとめています。
搭乗前には、フライト前後で何を想定すべきかという情報が搭乗者に通知されるほか、オンラインやアプリを通じてのチェックイン、セルフサービスでの手荷物預入など、非接触型サービスの利用が強く推奨されます。また、搭乗口には手指消毒剤を設置しているほか、ラウンジでは、飲食サービスの変更や社会的距離の確保などが実施されます。
搭乗時と降機時には、混雑を最小限とするために順番制を導入し、機内ではマスクの着用が推奨されます。また、乗務員と搭乗者の接触機会を減らすため、飲食サービスも簡素化します。このほか、空港、機内での清掃・除菌作業を強化します。
なお、カンタス・グループでは、機内でのウイルス感染リスクは極めて低いことがデータから分かっているとして、機内で社会的距離を置くことは必要ないとしています。機内の空気ろ過システム、座席が対面でないこと、高い座席の背もたれが物理的なバリアとなっていることなど様々な要因が挙げられ、他の公共交通機関とは異なると説明しています。
なお、このプログラムは運用開始から1カ月で、搭乗者のフィードバックや医学的アドバイスをもとに見直しが行われます。