ソラシドエアは2020年3月期の決算を発表しました。営業収入は前年度比0.2%減の418億5,000万円、営業利益は55.2%減の14億2,500万円、経常利益は58.6%減の13億600万円、当期純利益は53.2%減で9億9,000万円でした。
運航便数は前年から1,504便増の27,071便、欠航便数は前年から37便減の337便、機材不具合に伴う欠航が減少したことから、就航率は前年0.2ポイント増の98.8%でした。定時出発率は、羽田と那覇の空港混雑による遅延の減少と定時性向上を目的とした取り組みなどにより、前年から4.5ポイント増の91.7%に改善されています。
提供座席数はネットワーク拡大に伴い、3.4%増の2,802,844席でしたが、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大により、2月末からの大幅な需要減少で有償旅客数は5.0%減の1,796,046人、有償座席利用率は6.0ポイント減の64.0%となりました。
年度中の主な取り組みとしては「九州おトク旅!キャンペーン」やプラチナスポンサーを務めた「2019 ISA ワールドサーフィンゲームス」開催を記念した宮崎「いい波!」キャンペーン等の各種キャンペーンを展開したほか、電力インフラを観光資源としたインフラツーリズム推進への参画による旅行商品を造成するなど、「九州・沖縄」にこだわった施策を実施しました。
また、ソラシドエアらしさにこだわり、オリジナルコーヒー「スマイルブレンド」へのリニューアルや、機内エンターテインメントサービス「ソラタイム」の充実などで、機内サービスの向上を図っています。
なお、今後の業績見通しは、COVID-19の影響が不透明であり、現時点で予測が困難であるとし、予想値の公表を見送っています。また、ソラシドエアは5月27日(水)に、経営環境の変化に伴い、費用削減、投資抑制、手元流動性の確保、需要喚起策を柱とした緊急対策を発表しています。