フランスのコルセールは2020年6月15日(月)、747を完全退役しました。同社最後の機体記号(レジ)「F-GTUI」がパリ・オルリー空港を離陸し、イギリスのコッツウォルド空港へと向かいました。
コルセールは1990年から747を運用し、747-100、747SP、747-200、747-300、747-400と全ての派生系を導入し、その広い客室、アッパーデッキで旅客に快適さを提供しつつ、特にアンティル諸島とレユニオンを結ぶ路線で、4発エンジン機で多くの旅客を輸送しました。
コルセールの747は最大592席を搭載し、ロサンゼルス、サンフランシスコ、タヒチ、バンコクなど長距離路線にも対応し、定期便だけでなくチャーター便、特別なフライトをなど30年以上に渡り、飛行しました。最後に退役した「F-GTUI」を含め、残る3機の「F-HSUN」「F-HSEA」とも10万飛行時間超を記録し、それぞれ700万人以上の乗客を輸送しています。
747の退役はコルセールの経営計画通りで、すでにA330-200、A330-300を導入し、A330neoを発注済みで、保有機材の更新と近代化を進めています。旅行需要の回復に応じ、保有機の統合を進め、環境に優しいNEOエンジンの保有機の導入を進めます。