デルタ航空は新型コロナウイルス感染予防対策を強化し、全機材のラバトリー近くに手指消毒剤を設置します。社内ベンチャーの「デルタ・フライト・プロダクツ」と開発したディスペンサーを使用し、2020年8月28日(金)から757-200から設置を開始しています。
手指消毒剤は搭乗口近くにも設置され、機材の規模に応じて最大5つが提供され、常に使用しやすい環境を整えます。デルタ航空はこの数カ月間、機内ラバトリーの清掃度合も含めた顧客満足度が急増していると説明し、手指消毒剤の設置で清潔さや安全性を重視した取り組みを進めます。
デルタ航空は、すべてのフライトの運航前に、静電噴霧器を使用して機内を徹底的に除菌しています。ラバトリーに関しては、運航中も客室乗務員が頻繁に触れる部分をふき取り、蛇口、水洗レバー、蓋にハンズフリー製品を導入し、接触機会を低減しています。すでに130機以上に設置されている、手洗いを呼びかけるリマインダーが全てのラバトリーに導入される予定で、搭乗者に手洗いの徹底を呼びかけます。
なお、ディスペンサーを共同開発したデルタ・フライト・プロダクツはパンデミック以降、医療従事者向けフェイスシールド、空港用の飛沫感染対策用パーテーション、輸送用コンテナをアメリカ空軍向けに治療ポッドとして改造するなど、感染予防を目的とした様々な取り組みを展開しています。