新明和工業、無人航空機XU-Sで4時間弱を飛行

新明和工業、無人航空機XU-Sで4時間弱を飛行

ニュース画像 1枚目:飛行する無人航空機XU-S
© 新明和工業
飛行する無人航空機XU-S

新明和工業は2020年10月22日(木)、新潟市で固定翼型無人航空機XU-Sの飛行試験を実施し、長時間の継続飛行に成功したと発表しました。2019年に新潟市で実施した飛行は1時間ほどで、今回は4時間弱にまで飛行時間を伸ばしました。

XU-Sは「Experimental Unmanned / Utility aircraft by ShinMaywa」の略称で、環境に配慮し、排気ガスを生じないリチウムイオンポリマー(LiPo)電池を動力源とし、長時間滞空能力を特徴とした航空機です。観測・監視・通信など幅広い分野で応用を目指して、開発が進められています。

2020年の飛行時間は3時間42分で、距離は135キロメートルを飛行し、無人地帯で目視外の飛行能力についても確認されました。2019年と機体サイズは変わりませんが、飛行重量は前年の8.0キログラム(kg)から、2020年は17kgと倍に増量した中で飛行時間を延長したことで、今後の開発にも期待が膨らみます。

なお、新明和工業は今後、共同で開発に取り組む長岡技術科学大学、総務省の委託研究(SCOPE)に機体を貸与し、排気ガスの影響を受けやすい大気汚染の観測などでの利用を想定した実証実験も進めます。

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