三菱重工、スペースジェット開発を凍結 飛行試験も実施せず

三菱重工、スペースジェット開発を凍結 飛行試験も実施せず

ニュース画像 1枚目:開発凍結されたSpaceJet
© 三菱航空機
開発凍結されたSpaceJet

三菱重工は、民間航空機の事業で開発を進めていたスペースジェット(SpaceJet)の開発活動を凍結すると発表しました。再開に向けた事業環境の整備は続ける方針ですが、型式証明を取得するための飛行試験は実施せず、型式証明の文書作成プロセスを継続します。

航空事業では、ボンバルディアから買収したCRJの事業もあり、こちらは型式証明も保有する完成機事業であることから、ノウハウや顧客基盤をスペースジェットと共有することにも努めます。また、CRJでは整備・補修・オーバーホール(MRO)事業を手がけており、MROの取り込み、CRJ以外の機種のMROの展開、機体改修の調査などに取り組む方針です。

旅客需要の本格的回復は2024年ごろと見込まれており、これに先行して回復が見込まれるMRO需要に力を置きつつ、スペースジェットの開発に求められる知見を蓄積していきます。同時に、主翼などの製造を手がける構造体事業については2024年以降の回復期に向けて効率化や新たな技術開発を進め、新たな国際的プログラムへの参画に取り組みます。

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