ボーイングは、航空自衛隊向けKC-46タンカーの3、4号機の2機を受注しました。この契約は、アメリカ空軍を通じた対外有償軍事援助(FMS)のプロセスによる契約です。この2機は2023年度に空自に配備される予定です。
KC-46は、ボーイング767をベースとした空中給油機で、ブーム方式とドローグ方式の給油に対応し、ナビゲーションや通信機能の向上、メインデッキフロアへの貨物搭載、空中給油を受けるシステムなどを搭載しています。
空自はアメリカ空軍を通じてKC-46空中給油機をすでに2機を契約しています。このうち、「14-3611」は飛行はしていないものの、すでに機体の組み立ては完成している模様です。防衛省では近く実施されるボーイングによるテスト飛行、耐空証明を経たのち、カスタマーフライトと呼ばれる段階で実際に飛行させる予定です。アメリカで安全確認などを2020年度中に実施し、2021年5月ごろに納入予定です。初号機は2021年6月ごろに納入、2号機は7月ごろの予定です。
なお、KC-46Aの配備は美保基地で、当初は2020年の航空祭でアメリカ空軍の協力を得てデモフライトを計画していました。新型コロナウイルスの影響から航空祭は中止となり、デモフライトを実施できずに配備となる見通しです。