アメリカ国防総省は2012年7月24日、パネッタ国防長官がF-22の低酸素症問題についての原因究明と対策に満足し、現在課せられている飛行制限は徐々に解除されると発表しました。
パネッタ国防長官は2012年3月に、F-22は問題が発生したらすぐに着陸できる範囲での飛行に制限し、酸素システムの自動バックアップの搭載と原因究明の進捗状況を毎月報告するよう空軍に求めていました。
空軍では6月から、F-22が高高度飛行する際に耐Gベストの着用を禁じています。これはバルブが故障しベストが不意に膨張して、パイロットの呼吸を妨げることが判明したからです。また、酸素供給システムの酸素供給量を増やすために、キャニスター・フィルターを取り外しました。
これらの対策によりF-22の長時間飛行が再開され、パネッタ国防長官はF-22の沖縄・嘉手納基地への展開を許可しました。訓練飛行は引き続き飛行場の近くに制限されますが、これは今夏下旬までに緩和されると期待されています。