アントノフ・エアラインズは、世界最大の航空機として知られるAn-225ムリーヤをフル活用する方針です。2020年12月8日(火)にTwitterでコメントしています。
新型コロナウイルスの影響で旅客便が大幅に減少しており、国際貨物の輸送では貨物専用機だけでなく、旅客機を暫定的に貨物仕様に変更して、輸送力を維持する取り組みが進められています。大型貨物はボーイング747型機、アントノフAn-124型機などが担いますが、ヴォルガ・ドニエプル航空のAn-124-100が11月中旬、ノボシビルスクのトルマチェヴォ空港に緊急着陸した事案を受け、An-124は運航を一時停止しています。
An-124はヴォルガ・ドニエプル航空とアントノフ・エアラインズがそれぞれ7機、計14機を運航していますが、その半分は運航できない状態となっています。航空貨物需要が逼迫する中、大型貨物も輸送力の半分が削がれる状態にあり、ムリーヤを活用することで、需要に対応します。
ムリーヤは、新型コロナウイルス・パンデミックに対応し、2020年は医療関連や人道輸送などを担っており、Aircargo Newsによると整備を経て近く、運用に戻る予定です。2020年はコロナ関連で中部国際空港(セントレア)に飛来しており、今後も動向が注目されます。