ハイフライ、A380退役でハート描く

ハイフライ、A380退役でハート描く

ニュース画像 1枚目:A380コクピット、ディスプレイに表示されたハート
© Hi Fly
A380コクピット、ディスプレイに表示されたハート

ハイフライ航空は2020年12月17日(木)、エアバスA380型機の退役にあわせ、ポルトガルのベージャ空軍基地からトゥールーズに向かうHFM380便の航路に「ハート」を描き、感謝を表現しました。このA380は、機体記号(レジ)「9H-MIP」として登録され、ミルプリ財団のサンゴ礁を保護する「Save the Coral Reefs」活動を支援する特別塗装が施されており、最後のフライトで海を守る活動への関心を高めることがねらいでした。

A380は、エアバスもそのプロモーションで「ハート」を活用してきましたが、ハイフライもそれに習い、ハートを描き、ミルプリ財団の活動、A380への感謝を同時に表し、世界各地を飛び回った機体の地球への愛を形にしました。

ハイフライ航空のA380は、シンガポール航空で機体記号(レジ)「9V-SKC」として運航されていた機体で、2020年末にリース期間が終了します。これに合わせ、リース会社に返却されます。機体の登録、運航は、ハイ・フライ・マルタが担いました。

2018年7月に、世界で初めてウェットリースとしてA380が導入され、様々な記録が記されてきました。例えば、フランス海外県、レユニオンのサン・ドニ/パリ間で世界最長の国内線直行便を運航しています。また、コロナ禍の中、ベージャから天津とサントドミンゴに寄港し、4日間で世界一周の人道ミッションを果たしました。この飛行距離は31,047キロメートル(km)、飛行時間は33時間45分でした。

ハイフライのA380として、最初に着陸した空港は12箇所、また運航で33カ国、4大陸の53空港に離着陸しました。この間に、客席を外し貨物便として運航したこともA380の歴史の1ページを飾る出来事でもありました。

■ハイフライ、A380として初めて離着陸
ベージャ航空基地:2018年7月23日
オスロ空港:2018年8月2日
ローラン・ギャロス空港(サン・ドニ):2018年8月25日
ブレイズ・ディアニュ国際空港(ダカール):2019年4月14日
イヴァト空港(アンタナナリボ):2019年6月30日
カイロ国際空港(カイロ):2019年7月7日
シモン・ボリバー空港(カラカス):2019年7月14日
ミニストロ・ピスタリーニ国際空港(ブエノスアイレス):2019年7月23日
ダラマン空港(トルコ・ダラマン):2019年9月23日
アンフィダ・アマメ国際空港(チュニジア・アンフィダ):2019年9月24日
グランカナリア空港(ラス・パルマス):2019年9月27日
ラス・アメリカス空港(サントドミンゴ):2020年5月16日

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