夢・実現!? ムリーヤ2号機、完成作業に動き出すか

夢・実現!? ムリーヤ2号機、完成作業に動き出すか

ニュース画像 1枚目:世界最大の航空機 ムーリヤ イメージ (orbis001さん撮影)
© FlyTeam orbis001さん
世界最大の航空機 ムーリヤ イメージ (orbis001さん撮影)

現役、かつ世界最大の航空機、アントノフのAn-225ムリーヤ2号機の飛行が実現するかもしれません。キエフ・ポストがウクライナの防衛企業、ウクロボロンプロムンの幹部が複数の国とAn-225ムリーヤの2号機完成に向け、協議していると語ったことを伝えています。

An-225ムリーヤは、ソビエト連邦時代に地球と宇宙を往来する宇宙往還機「ブラン」の輸送目的に開発されました。1988年12月21日(水)に初飛行し、ブランを1度輸送したものの、ソ連崩壊を受け、ムリーヤも運航されませんでした。完成機は1機のみで、この機体は貨物用途として2001年に運航を再開しています。

2号機は、2006年に保存されていた機体を完成させることをアントノフが決定したものの、2008年に再び計画が放棄されました。その後も中国の関与で完成させるなどの話が出ましたが、依然として進んでいません。

CNNは2019年に2機目のムリーヤについてレポートし、組み立ては70%完了していると伝え、胴体、主翼、前脚、尾部など主要部品は製造が終わっていると伝えていました。今回の報道は、インドが投資する可能性を示唆していますが、その実現性については闇です。

航空ファンの間では、「ムリーヤ」がウクライナ語の「夢」を指すことは良く知られ、日本への飛来時は夢を持ってくる機材として撮影したいと人気の機体です。2号機は、「夢」のままで終わるか、ファンだけでなく航空貨物の輸送需要が高まる現在だからこそ「夢・実現」に至るのか、注目されます。

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