FAA、777の運航停止と検査を指示

FAA、777の運航停止と検査を指示

ニュース画像 1枚目:PW4000-112シリーズ
© PRATT & WHITNEY
PW4000-112シリーズ

アメリカ連邦航空局(FAA)は2021年2月21日(日)、プラット・アンド・ホイットニー製のPW4000エンジンを搭載するボーイング777型機について、緊急点検の指示を発出しました。これに伴い、航空会社は777を運航ラインから外し、検査のため運航の一時停止を余儀なくされます。

ユナイテッド航空のUA328便が機体右側の第2エンジンを損傷した事案に対してアメリカ国家運輸安全委員会(NTSB)が調査を開始、アメリカ連邦航空局(FAA)も機体点検を指示、日本の航空局が同型エンジン搭載機の運航停止と検査指示をしたことについて、ボーイングは支持するとコメントを発表しています。

ユナイテッド航空UA328便の第2エンジン損傷事案は、機体記号(レジ)「N772UA」のボーイング777-200型機に、プラット・アンド・ホイットニー製のPW4077エンジンを搭載していました。搭載していたPW4077エンジンはPW4000エンジン3種類のうちの1つで、ファン直径が112インチ、約2.84メートルです。このファンは、同型エンジンでもっとも長いPW4000-112シリーズのエンジンです。

ボーイングによると、PW4000-112エンジンを搭載した777シリーズは69機が運航中、59機が保管中となっています。この機体については運航を一時停止し、アメリカ連邦航空局(FAA)の指示通りの検査を実施するよう、ボーイングは推奨しています。

日本の航空局は2021年1月末、日本航空(JAL)のボーイング777-200型で左側エンジン・ファンブレードの損傷事案を受け、P&W製エンジンの検査だけでなく、他社製エンジンの安全性も検証するよう航空会社に求めていました。

この記事に関連するニュース
メニューを開く