LATAM、767-300ERを貨物機に改修 2023年まで最大8機

LATAM、767-300ERを貨物機に改修 2023年まで最大8機

ニュース画像 1枚目:LATAMカーゴ イメージ (ぼんやりしまちゃんさん撮影)
© FlyTeam ぼんやりしまちゃんさん
LATAMカーゴ イメージ (ぼんやりしまちゃんさん撮影)

ラタム・エアラインズ・グループ(LATAM)は今後3年間、ボーイング767-300ER型機を最大8機、ボーイング・コンバーテッド・フレータ(BCF)に改修します。これにより、航空貨物事業を大幅に拡張します。LATAMは、貨物輸送能力を最大80%増やすことが可能になります。

貨物機への改修は2段階に分けて実施されます。まず、2021年から2022年に4機分の改修作業についてボーイングと確定済みで、納入時期も2021年から2022年を予定しています。この段階で、LATAMは計15機の767-300ER貨物機を保有する体制となります。さらに、2022年から2023年に4機分の改修オプションを締結しています。これが全て実行されると、LATAMの767-300ER貨物機は計19機になります。

LATAMは新型コロナウイルス感染症による旅客需要減少の影響を受け、アメリカで連邦破産法第11条を申請し、経営再建に取り組んでいます。この再建策で、新たな成長戦略の1つに航空貨物事業を掲げています。特に、コロナ禍では航空輸送が緊急医療物資の輸送で重要な手段として世界各地で活用されています。

LATAMカーゴは現在、767-300ER貨物機と旅客機を貨物輸送に転用した機材を組み合わせ、従来から航空輸送が活用されていたエクアドルやコロンビアでの花き市場をはじめ、域内のeコマースによる航空貨物輸送の増加にも対応しています。こうした航空貨物需要の増加に対応し、767-300BCFの1機種に統一して効率的な貨物事業を構築します。

LATAMカーゴ・ブランドで運航する767-300ERは11機あり、ラタム・カーゴ・チリが2機、ラタム・カーゴ・コロンビアが6機、ラタム・カーゴ・ブラジルが3機で運航しています。

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