スターフライヤー、財務制限条項の抵触を回避 主力銀行と契約変更

スターフライヤー、財務制限条項の抵触を回避 主力銀行と契約変更

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スターフライヤーのA320

スターフライヤーは2021年3月5日(金)、コミットメントライン契約とシンジケートローン契約について、財務制限条項を契約変更しました。この契約変更により、2021年3月期の第3四半期決算短信で明示していた、一部の借入契約の財務制限条項に抵触する恐れが解消されました。

コミットメントライン契約は20億円で、満了日2021年9月3日(金)まで、各事業年度末日まで単体の貸借対照表に記載される純資産の部の合計金額が変更されました。これまでは、60億8,700万円以上でしたが、変更で36億円以上に引き下げされています。この契約は、三井住友銀行、北九州銀行、大分銀行、西日本シティ銀行、もみじ銀行、りそな銀行、あおぞら銀行、みずほ銀行、三井住友信託銀行の9行と締結しています。

シンジケートローン契約は、三井住友銀行と北九州銀行の2行から調達額10億円の枠を確保しています。このうち、借入額は6億5,600万円超です。この契約では、2017年3月期末日における単体の貸借対照表に記載される純資産の部の合計金額の75%に相当する金額以上が求められていました。変更契約により、純資産は各事業年度末日を基準に、単体の貸借対照表へ記載される合計額36億円以上を維持することに書き換えられました。

また、「2022年3月期以降」の各事業年度末日、単体の事業年度の損益計算書に記載される経常損益を2期連続して損失としないこと、カッコ部分が追記されました。期日が明記されたことで、新型コロナウイルスによる旅客需要の減少に配慮された契約内容となりました。

スターフライヤーは2020年12月に公表した第三者割当増資、事業提携する経営コンサルタントのアドバンテッジアドバイザーズの役員を新たに選任するなど、経営基盤の強化に取り組んでいます。

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