佐賀県、防災航空センターと消防防災ヘリ 運用開始

佐賀県、防災航空センターと消防防災ヘリ 運用開始

ニュース画像 1枚目:佐賀県消防防災ヘリコプター (とらとらさん撮影)
© FlyTeam とらとらさん
佐賀県消防防災ヘリコプター (とらとらさん撮影)

佐賀県は2021年3月28日(日)、佐賀県防災航空センターの開所式を執り行いました。これにあわせ、佐賀県消防防災ヘリコプターの運航が始まっています。運航受託会社は、エス・ジー・シー佐賀航空です。佐賀県の消防防災ヘリコプター運航により、沖縄県を除く全都道府県に消防防災ヘリが1機以上配備された状態となります。

開所式にあわせ、長崎県防災航空隊、福岡市消防局消防航空隊、陸上自衛隊第4飛行隊、佐賀県警察航空隊の各ヘリコプターが佐賀空港の駐機場に飛来し、災害発生を想定して、各地から応援の機材が集結した状況、上空からの偵察や救助活動の連携も確認されました。

佐賀県は、防災航空センターの開所、消防防災ヘリコプターの運用開始を前に2021年1月から、導入したBK117D-2ヘリコプター、機体番号(レジ)「JA153L」を使用した習熟訓練、飛行訓練を実施してきました。機体や地形の習熟、情報収集・伝達、離島への隊員投入、山岳救助での訓練を初め、有明海沿岸道路上での訓練やへリベースの運用訓練などを経て、運用開始・開所式を迎えました。

高規格道路の橋で交通渋滞が発生、救急車両の進入が困難な場合を想定した訓練では、消防防災ヘリが救助、救急車へ引き継ぐ必要があります。ホイストでヘリコプターに要救助者を引き上げ、地上で待機する救急車へ引き渡す一連の流れが確認されています。

また、高島、神集島、小川島、加唐島、松島、馬渡島、向島といった佐賀県内の離島では、消防防災ヘリの機動力が大いに発揮されることが想定され、離島火災を想定した隊員投入の訓練も実施されています。今後も、訓練を重ね、万一の事態に備えます。

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