ボーイング、P-8Aポセイドン11機を契約 米海軍と豪空軍向け

ボーイング、P-8Aポセイドン11機を契約 米海軍と豪空軍向け

ニュース画像 1枚目:アメリカ海軍 P-8Aポセイドン
© Boeing
アメリカ海軍 P-8Aポセイドン

アメリカ海軍とボーイングは2021年3月31日(水)、P-8Aポセイドン11機について、16億ドルで生産契約を締結しました。11機のうち、アメリカ海軍には9機、P-8Aプログラムの協力パートナーのオーストラリア空軍(RAAF)に2機が引き渡しされます。この契約で、アメリカ海軍P-8Aは128機、RAAFは14機となります。

P-8Aは、アメリカ海軍が使用する長距離対潜・対地哨戒機です。主な任務の情報収集、監視・偵察、捜索救助の主力機であり、これまでに103機が配備され、30万飛行時間を記録しています。

P-8ポセイドンは、信頼性のあるボーイング737-700型機、737-800型機の性能を活用し、P-3の後継としてボーイング737-800ERXを基に開発された哨戒機です。胴体後部にウェポンベイ、主翼下にハードポイントを設けるなど大幅な改良が加えられています。アメリカ海軍向けは磁気探知機(MAD)を装備していませんが、MQ-4Cトライトンと連携して洋上監視を行う航空機です。

このポセイドンは、ボーイング737NGと86%の共通性を備えています。このためボーイングは、製造面、整備支援ともに多くの顧客が利用する部品を流用できる巨大なサプライチェーンのスケールメリットを活かすことができます。

メニューを開く