アメリカン航空、夏は国内90%、国際80%で運航 日本はいかに!?

アメリカン航空、夏は国内90%、国際80%で運航 日本はいかに!?

ニュース画像 1枚目:ダラス・フォートワースのアメリカン航空
© American Airlines
ダラス・フォートワースのアメリカン航空

アメリカン航空は2021年4月14日(水)、2021年夏の運航計画について、2019年比でアメリカ国内線で90%、国際線で80%のレベルで座席供給すると発表しました。日本航空(JAL)は4〜6月、コロナの影響が加味されていない2020年度計画との比較で運航率は国内線は70%未満、国際線が25%ほど、さらに全日空(ANA)の2021年度は4〜5月が国内線70%未満、国際線19%ほどで推移しており、日本とアメリカの航空会社の回復に大きな差が出てきています。

アメリカの航空会社の予約状況が上向きになっていることは、3月中旬ごろから報道で伝えられてきていました。コロナ禍前の2019年レベルではないものの、アメリカン航空が国内線で90%、国際線で80%に戻してくると、苦境を脱し、回復期に入る感が漂ってきます。

アメリカン航空によると、需要に合わせたネットワーク展開の再編を実施しており、2021年夏スケジュールでは、アメリカ国内線で150を超える新たな路線の再開を計画しています。国際線は需要回復が遅れており、2019年同時期と比べ供給座席は約20%減ですが、カリブ海や中南米の路線をボーイング777型機と787-8型機などワイドボディ機を投入する計画です。

コロナ禍で航空業界の大きな光となっているのは、ワクチン接種の動向。100人あたり接種回数は4月15日現在、イスラエルが最も高く113.7回、次いでセーシェルが111.4回、アラブ首長国連邦(UAE)が93.7回となっています。アメリカも57.9回と先進国で人口の多い国としては多くの接種回数を記録しています。日本は1.4回にとどまり、この指標からすると、国内・国際線の回復はまだ時間がかかりそうです。

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