航空支援集団「空飛ぶICU」、4月16日に福岡から伊丹へ緊急患者空輸

航空支援集団「空飛ぶICU」、4月16日に福岡から伊丹へ緊急患者空輸

ニュース画像 1枚目:小牧基地の出発前の機動衛生ユニット、通称「空飛ぶICU」をC-130Hに搭載
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小牧基地の出発前の機動衛生ユニット、通称「空飛ぶICU」をC-130Hに搭載

航空支援集団は2021年4月16日(金)、福岡県知事の要請を受け、「空飛ぶICU」で緊急患者空輸に対応しました。この要請は、機動衛生ユニットを搭載した輸送機による対応が必要な輸送で、小牧基地の第1輸送航空隊C-130H、航空機動衛生隊が対応しました。

C-130H輸送機は貨物室に機動衛生ユニットを搭載し、小牧基地から福岡国際空港に向かい、空港エプロンで患者を引き受け。患者収容後に福岡空港を離陸、伊丹空港に着陸し、待機していた救急車に患者を引き渡しました。

機動衛生ユニットは、空自のC-130HとC-2の2機種の輸送機に搭載できます。搬送する患者数や重症度によってベッドのレイアウト変更ができ、通常の災害派遣に基づく重症救急患者の搬送は1名の仕様ですが、1台の機動衛生ユニットで最大3名の患者を搬送できます。1台の機動衛生ユニットには自衛隊の医師、医官1名、看護師・救命士2名、管理要員の計4名が乗務しており、搬送中の患者の対応にあたります。

機動衛生ユニットは、2006年10月に新編された航空機動衛生隊の実働部隊、機動衛生班が運用しています。有事や大規模災害時に重症救急患者の長距離患者搬送で、機上での医療を主な任務としています。また、患者が居住する地域において治療が困難で、遠隔地の医療機関へ搬送が必要、かつ民間・自治体・警察・消防・海上保安庁などの搬送手段で搬送が不可能な「やむを得ない」場合、都道府県知事による災害派遣要請に基づいて対応しています。

こうしたことから、航空機動衛生ユニットは「空飛ぶICU」と呼ばれています。この機器・装備などは小牧基地が一般開放されるオープンベースの際に広く公開されています。

期日: 2021/04/16
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