クイーン・エリザベス空母打撃群、5月出港 日本にも寄港

クイーン・エリザベス空母打撃群、5月出港 日本にも寄港

ニュース画像 1枚目:クイーン・エリザベス空母打撃群
© Royal Navy
クイーン・エリザベス空母打撃群

イギリス国防省は2021年4月26日(月)、イギリス海軍のクイーン・エリザベス級空母「クイーン・エリザベス(R08)」とその空母打撃群(CSG)を日本を含むアジアに派遣すると発表しました。5月に出港し、派遣期間はおよそ6カ月です。これまでの日英間の各種協議で発表されてきた通り、日本にも寄港する予定です。

日本での入港地は発表されていませんが、アメリカ海軍が母港とする横須賀、佐世保などが有力とみられます。イギリス政府の発表を受け、防衛省は日英安全保障・防衛協力関係を推進する日英関係が「新たな段階」の象徴だけでなく、「自由で開かれたインド太平洋」の維持・強化につながると歓迎しています。

R08を旗艦とする空母打撃群(CSG)は、艦艇8隻、潜水艦1隻に加え、航空勢力ではF-35B戦闘機、イギリス海軍の回転翼機14機で、「CSG21」として世界をパトロールします。展開期間は28週間、距離にして2万6,000海里で、シンガポール、韓国、日本、インドではそれぞれ演習を予定しています。

アジアに向かう途中、地中海でフランス海軍の空母「シャルル・ド・ゴール(R-91)」と空母同士による共同運用を実施。さらに5カ国防衛取極(FPDA)の50周年を記念し、マレーシア、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランド、イギリスの5カ国間合同演習「ベルサマ・リマ」を実施します。さらに、日本、韓国とも演習を予定しています。CSG21は、40カ国以上を訪問し、70回以上の演習を予定しています。

■クイーン・エリザベス空母打撃群
<旗艦>クイーン・エリザベス(R08)
・45型駆逐艦 ダイヤモンド(HMS Diamond:D34)
・45型駆逐艦 ディフェンダー(HMS Diamond:D34)
・23型フリゲート ケント(HMS Kent:F78)
・23型フリゲート リッチモンド(HMS Richmond:F239)
・タイド型給油艦 タイドスプリング(RFA Tidespring:A136)
・補給艦 フォート・ヴィクトリア (RFA Fort Victoria:A387)	
・アスチュート級原子力潜水艦 (艦名非公表)
・アメリカ海軍 ザ・サリヴァンズ (USS The Sullivans:DDG-68)
・オランダ海軍 エバーツェン (HNLMS Evertsen:F805)
<航空勢力>
・固定翼機
617 SQN:ダムバスターズ F-35B、8機
VMFA-211:アメリカ海兵隊 F-35B、10機
・回転翼機
815 NAS:ワイルドキャット攻撃ヘリHMA.2、4機
820 NAS:マーリンMk2 対潜ヘリ、7機
845 NAS:マーリンMk4、3機
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