ボーイング737 MAX、納入を一時停止

ボーイング737 MAX、納入を一時停止

ニュース画像 1枚目:ボーイング 737-8-MAX
© Boeing
ボーイング 737-8-MAX

ボーイングは2021年4月28日(水)、737 MAXの納入を一時停止していると明らかにしました。737 MAXは、4月2日(金)にサウスウェスト航空向け「N8810L」「N8811L」の2機、4月7日(水)にサウスウェスト航空向け「N8815L」、ベラヴィア航空に「EW-528PA」が納入されています。納入された機体はいずれも737-8-MAXで、4月は4機に止まっていました。

納入の一時停止は、ボーイングが4月9日(金)に737 MAXの電気系統に問題があるとして、航空会社に定期便の運航を止め、改修に対処するよう勧告した以降です。電気系統の改修そのものは、ボーイングによると数日と想定していますが、アメリカ連邦航空局(FAA)の承認を得て進めています。対象機の改修完了、納入再開の時期について明らかにしていませんが、4月の納入停止による引き渡し機数減の影響は、2021年通年で解消する方針を示しています。

この電気系統の問題は、アラスカ航空、アメリカン航空、サウスウエスト航空、ユナイテッド航空向けを含むライン番号「7399」から「8082」の737-8-MAX、737-9-MAXが対象です。ライン番号「7399」は、ウェストジェット向けの機体で、2019年2月17日(日)に初飛行しており、この時期に変更が加えられた機体が改修の対象となっています。

なお、737 MAXは2機の墜落事故を受け、2019年3月から2020年11月まで運航停止し、納入も停止していました。ボーイングはアメリカ連邦航空局(FAA)から737 MAXの運航再開が認可後に納入を再開し、4月までに85機を納入しています。

この記事に関連するニュース
メニューを開く