日本の技術を搭載するLEAPエンジン、1,000万飛行時間を達成

日本の技術を搭載するLEAPエンジン、1,000万飛行時間を達成

ニュース画像 1枚目:エンジンカウルに「LEAP」と記されたLEAPエンジン搭載機
© AIRBUS
エンジンカウルに「LEAP」と記されたLEAPエンジン搭載機

CFMインターナショナルは2021年5月5日(水)、LEAPエンジンの飛行時間が1,000万時間を突破したと発表しました。LEAPエンジン搭載機は、エアバスA320neoファミリー、ボーイング737MAXファミリー、中国のCOMAC C919型の3機種です。LEAP-1Aエンジン搭載された機体の初飛行は、2015年5月19日にA320neo初号機の機体記号(レジ)「F-WNEW」でした。

LEAPエンジンを搭載した航空機は、航空会社に約1,400機納入されており、エンジンの飛行時間が1,000万時間、飛行回数が500万回超を記録しています。商業飛行の開始は、2016年7月下旬にトルコのペガサス・エアラインズへ納入されたレジ「TC-NBA」のA320neoが初めてで、同年8月から商業飛行が開始されています。これを皮切りに、約1,400機、およそ136社に納入されています。

LEAPエンジンは、GEとサフラン・エアクラフト・エンジンズによる合弁企業のCFMインターナショナルが開発したエンジンで、「Leading Edge Aviation Propulsion(最先端の航空推進技術)」の頭文字をとった製品名が付けられています。セラミックマトリックス複合材料(CMC)などが採用され、金属材料の3分の1の重さを実現し、耐熱温度は金属材料より20%高く、高温でも使用できる特徴があります。このエンジンは、GEが高温部などコア部分、サフランは前方部分、ファン、低圧タービンを担当し、日本企業もその技術提供に貢献しています。

こうした技術導入により、LEAPエンジンはCFMインターナショナル製のCFM56と比べ燃費が15%改善、排出ガス量、騒音抑制など、性能の高さも評価されています。このエンジンを採用する主な航空会社はペガサス・エアラインズをはじめ、エアアジア、アビアンカ・ブラジル、フロンティア航空などがあり、日本ではピーチがLEAPエンジン搭載機を運航しています。

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