オーストリア航空、ターボプロップ機 全て退役

オーストリア航空、ターボプロップ機 全て退役

ニュース画像 1枚目:オーストリア航空、DHC-8-400を完全退役
© Austrian Airlines
オーストリア航空、DHC-8-400を完全退役

オーストリア航空は2021年5月31日(月)、ターボプロップ機による最後の旅客便を運航しました。機体記号(レジ)「OE-LGI」のDHC-8-400(Q400)で、ウィーン/インスブルック線をOS905便、OS906便として往復しました。

かつてのチロリアン航空が1980年4月にデハビランド・カナダの50席を搭載するDHC-7を導入。短距離離着陸(STOL)性に優れた機体で、インスブルック、クールシュベルなど離着陸が難しい飛行場で使用するには理想的な機材として導入されました。その後、1985年から双発の後継機となったDHC-8-100を導入。オーストリア航空によるチロリアン航空の買収を経て、DHC-8-100、DHC-8-300、DHC-8-400と計44機のダッシュ8が使用されました。

オーストリア航空は、Q400を最大18機保有し、ウィーン発着のミラノ、ワルシャワ、ザグレブなど短距離路線で使用しました。この20年間で2,000万人以上の旅客を輸送し、飛行距離は2億3,700万キロメートル(km)に達し、無事故でした。

オーストリア航空は76席のQ400に代わり、エンブラエル製で120席を搭載するE195型機を17機導入しています。今後はE195でリージョナル路線を運航し、エアバスA320ファミリーで中距離路線、ボーイング製の767と777で長距離路線を運航します。

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