クイーン・エリザベス空母打撃群、初の実戦出撃

クイーン・エリザベス空母打撃群、初の実戦出撃

ニュース画像 1枚目:クイーン・エリザベス空母打撃群のF-35B、初の実戦出撃
© Unaisi Luke / Royal Navy
クイーン・エリザベス空母打撃群のF-35B、初の実戦出撃

イギリス海軍のクイーン・エリザベス級空母「クイーン・エリザベス(R08)」に搭載されているF-35BライトニングIIは、空母打撃群を構成して初の実戦任務に従事しました。イギリス海軍が2021年6月22日(火)付で発表しました。R08に搭載されたF-35Bは、空母クイーン・エリザベスから初の実戦出撃でした。

参加した任務は、かつてイスラム国、あるいはISISやISILと呼ばれるダーイッシュ掃討支援です。イギリスは「オペレーション・シェイダー」、アメリカは「生来の決意作戦(オペレーション・インヒアレント・リゾルブ)」の名称で、それぞれ2014年から継続する作戦です。

ニュース画像 1枚目:空母クイーン・エリザベスの空母はスキージャンプから発艦
© Unaisi Luke / Royal Navy
空母クイーン・エリザベスの空母はスキージャンプから発艦

クイーン・エリザベス空母打撃群(CSG21)は出港から数週間、地中海で北大西洋条約機構(NATO)に加盟する同盟国、パートナーとの共同訓練を重ねてきました。この実戦参加に合わせ、イギリスのベン・ウォレス国防相は「軍事力を顕示し、世界の安全保障を損う恐れのある者を空軍力で抑止する」と言い、「この出撃は重要な転換点を意味する」とコメントしています。

CSG21、特に艦載されているF-35Bを実戦投入したことで、イギリスは世界各地のあらゆる作戦に第5世代の戦闘力を投入できることを示しました。同時に、同盟国には軍事的・政治的な選択肢を提供できることを意味する政治的な動きも含まれています。

空母「クイーン・エリザベス」には、イギリス空軍(RAF)第617飛行隊「ダムバスターズ」、アメリカ海兵隊の第211海兵戦闘攻撃中隊(VMFA-211)のF-35BライトニングⅡが計18機、搭載されています。このパトロールでは日本近海まで航行し、自衛隊との演習も想定されています。

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