空自F-15も参加したレッドフラッグ・アラスカ演習、終了

空自F-15も参加したレッドフラッグ・アラスカ演習、終了

ニュース画像 1枚目:F-15J戦闘機へ空中給油、画像はKC-10エクステンダーから
© U.S. Air Force photo by Senior Airman Emily Farnsworth
F-15J戦闘機へ空中給油、画像はKC-10エクステンダーから

アメリカ・アラスカ州で実施されていた演習「レッドフラッグ・アラスカ21-2」が2021年6月25日(金)、終了しました。アメリカ太平洋空軍が主催、航空自衛隊や韓国空軍が参加した演習で、2019年以来2年ぶりに開催されました。2020年は新型コロナウイルスの影響で演習が中止されており、2年ぶりの訓練は参加した隊員に多くの貴重な経験をもたらしました。

ニュース画像 1枚目:航空機100機超、隊員1,500名超が参加した演習「レッドフラッグ・アラスカ21-2」
© U.S. Air Force photo by Alejandro Peña
航空機100機超、隊員1,500名超が参加した演習「レッドフラッグ・アラスカ21-2」

「レッドフラッグ・アラスカ21-2」は、大規模な部隊運用訓練、近接航空支援、共同の対空戦演習など戦闘環境を想定した演習が実施されました。軍事作戦、特別使用空域、射撃場で構成されているアイルソン空軍基地の南西に広がる67,000平方マイルを超える統合太平洋アラスカ演習施設(Joint Pacific Alaska Range Complex:JPARC)が使用されました。演練項目には、空中給油、緊急発進を含む任務開始、統合指揮、低空飛行訓練なども含まれています。

ニュース画像 2枚目:レッドフラッグ・アラスカで低空飛行訓練を実施する横田基地所属39ASのC-130Jスーパーハーキュリーズ
© U.S. Air Force photo by Senior Airman Emily Farnsworth
レッドフラッグ・アラスカで低空飛行訓練を実施する横田基地所属39ASのC-130Jスーパーハーキュリーズ

航空機と地上部隊の模擬戦闘を主体とした演習ですが、通常より頻度の高い離発着を飛行場で参加する航空機の安全性と機能性を確保するため、多くの人員が派遣されました。安全な離発着のため、ゴミや損傷、野生動物の確認などにも多くの隊員が関わりました。

ニュース画像 3枚目:空自F-15への給油風景
© U.S. Air Force photo by Senior Airman Keith Holcomb
空自F-15への給油風景

さらに、1日に多くの離発着を繰り返すため、燃料補給も重要な課題です。アメリカ空軍だけでなく、空自F-15Jイーグルへの給油をアメリカ空軍が担当するなど、実際の補給場面を通じて言葉の壁を手信号で乗り越えたり、分かりやすい言葉を使うなど、実際に共同作業を通じ、後方支援の部隊にも成果をもたらしています。

ニュース画像 4枚目:レッドフラッグ・アラスカで給油作業にあたる空自隊員
© U.S. Air Force photo by Sheila deVera
レッドフラッグ・アラスカで給油作業にあたる空自隊員

訓練に参加した隊員は、初めての演習参加者もいれば、今回で通算15回目の隊員もいます。韓国の烏山空軍基地の第80戦闘飛行隊(80FS)から参加した隊員は、これまで技量向上を磨くブルー側、そして敵役としてアグレッサー部隊のレッド側の経験があり、今回はブルー側で参加しました。ブルー・レッドの双方の経験を積んだこの隊員は、これまでの経験を部隊に伝え、さらに演習を通じて個々の能力向上にも繋げています。

ニュース画像 5枚目:レッドフラッグ・アラスカ21-2で飛行するA-10サンダーボルト
© U.S. Air Force photo by Tech. Sgt. Chris Drzazgowski
レッドフラッグ・アラスカ21-2で飛行するA-10サンダーボルト
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