東京2020オリンピック・パラリンピックに向けた特別塗装機「みんなのJAL2020ジェット」3号機が2021年7月20日(火)、日本航空(JAL)格納庫でお披露目されました。当初は2020年春を予定していましたが、オリンピック・パラリンピックの開催延期により、3号機の就航も延期。今回、オリンピック開幕にあわせ、ようやくお披露目に至りました。コロナ禍で厳しい状況の中、選手だけでなく全ての人を明るくできるとの想いを込めて金色の鶴丸塗装で「がんばろう日本!」と記しています。
使用する機材は、A350-900の機体記号(レジ)「JA06XJ」です。デカールは「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」に出場する選手たちです。大会に挑むJALがサポートするアスリートたちが金色でつながるデザインで、「がんばろう日本!」のキャッチコピーでつながる形です。尾翼の鶴丸ロゴも金色をあしらっています。
機体に描かれている選手は、左側が前から順に体操の萱和磨選手、村上茉愛選手、橋本大輝選手、内村公平選手、テニスの錦織圭選手、ゴルフの畑岡奈紗選手、カヌーの羽根田卓也選手、空手の植草歩選手、車いすバスケットボールの香西宏昭選手です。
右側は前方からフェンシングの加納虹輝選手、陸上の北口榛花選手と戸邉直人選手、柔道の阿部詩選手と阿部一二三選手、大野将平選手、車いすテニスの上地結衣選手の計16選手です。デカールの貼り付け作業は2週間で、胴体400平方メートルを使い、左右両面に24枚が使用されています。
初便は7月20日(火)、羽田/新千歳線のJL515便として12時30分に羽田を出発し、折り返しのJL514便、さらにJL525、JL526便と羽田/新千歳線を2往復します。就航路線は主に羽田発着、新千歳、福岡、那覇線、伊丹/那覇線に投入される予定で、スケジュールはJALのウェブサイトで前日の夕方に予告されます。就航時期は2021年11月末までの予定です。
機内ではゴールド塗装に合わせた特別デザインの紙コップでサービスが実施されます。また、搭乗記念証も配られます。また、7月21日(水)から9月7日(火)まで期間限定で、2019年に新制服プロジェクトで募集した一般公募のスカーフを客室乗務員、地上接客部門のスタッフが着用します。
JALは、東京2020オリンピック・パラリンピックにあわせ、2019年4月8日(月)からボーイング777-200型の機体記号(レジ)「JA773J」を特別塗装機「みんなのJAL2020ジェット」1号機として就航。2019年7月11日(木)から、開催1年前にあわせ、ボーイング767-300型のレジ「JA601J」を特別塗装機「みんなのJAL2020ジェット」2号機として運航していました。
1号機は、東京2020大会のマスコット「ミライトワ」「ソメイティ」と共に東京の街が大きく描かれ、2号機は「ミライトワ」「ソメイティ」が東京2020大会の競技でプレーするイラストが描かれました。