かねてから計画されていたアメリカ空軍のF-35アグレッサーが、2021年8月6日(金)までネリス空軍基地で実施されている演習「レッドフラッグ21-3」で活躍している模様です。レッドフラッグ演習は、ネリス空軍基地を拠点に実施されており、航空部隊全体の相互運用性を向上させる目的で実施されています。レッドフラッグ21-3は、敵役を務める「レッド」の能力を高め、さまざまな機動性のある戦術と技術を用い、アメリカ空軍が備える第5世代戦闘機がどのように耐えるか確認しています。
この演習には、第5世代戦闘機40機を含む100機を超える航空機が参加しています。機種は、F-35ライトニングII、F-16ファイティング・ファルコン、EA-18Gグラウラー、B-52ストラトフォートレス、KC-46Aペガサスなどです。F-35アグレッサーは、2019年に部隊が再編成された第65アグレッサー飛行隊に所属しています。
今回のレッドフラッグ21-3演習は、赤チーム「仮装敵」にF-35が加わり、青チームの「撃墜」を目指す訓練。そのため、青チームは戦力を総動員し、あらゆる統合を行わないと情報戦から空対空、空対地で成功を収めることができないシナリオが組まれています。
なお、アメリカ空軍が公開した初めてのF-35アグレッサーの機体は、これまでに伝えられていたような黒の塗装ではなく、通常のF-35AライトニングIIと変わらないように見受けられます。今後、このアグレッサー部隊とF-35アグレッサーがどのように運用されるかも注目されます。