全日本空輸(ANA)は58年前(1963年)の8月21日、富山空港の開港にあわせ羽田/富山線にフォッカー F-27フレンドシップで就航しました。現在、この路線には、ローカル路線で主力機として使われているボーイング737-800型を投入しています。約50年前のANAの主力機は、フォッカー F-27で最大25機を保有していました。羽田/富山線の就航機材を通して、これまでのローカル路線の航空機を振返ります。
現在、新型コロナウイルス感染症の影響から、羽田/富山線は1日2往復便に減便。そのうち1往復便は737-800が投入されています。この737-800はプレミアムクラス8席、普通席158席、計166席を搭載しています。計画では1日4往復便が運航されています。
就航当時の機材はフォッカーF27「フレンドシップ」が使われていました。フレンドシップはターボプロップ機で、機内は最大44席を備え、ローカル路線の主力機として活躍した機材です。ANAはフレンドシップを最大25機保有。その当時、保有機数は世界一を誇りました。
羽田/富山線は、フレンドシップの後継機として最大64席を搭載した国産のYS-11型が投入。1984年3月の富山空港ジェット化対応にあわせ、ジェット機のボーイング737型、ボーイング767型の2機種が投入されました。
さらに1998年7月には投入機の大型化が進み、ボーイング777-200型が投入。2016年3月まで、1日6往復と多頻度運航と合わせ、多くの飛行機の利用者を獲得しました。ただし、北陸新幹線の開業に伴い、現在の便数に減りましたが、ローカル線の主力機の737-800、A320ファミリー、そして座席数の多い767も需要に合わせ投入され、ローカル路線でも新幹線と競合をスピードで対応する都市間輸送を続けています。