ボーイング、ドイツ海軍向けP-8Aを正式契約 2024年に初号機納入

ボーイング、ドイツ海軍向けP-8Aを正式契約 2024年に初号機納入

ニュース画像 1枚目:ドイツ海軍向けP-8A イメージ
© Boeing
ドイツ海軍向けP-8A イメージ

ボーイングは2021年9月28日(火)、ドイツ向けP-8Aポセイドン5機の製造契約を受注したと発表しました。ドイツ海軍が運用する機材で、P-3Cオライオンの更新機として導入されます。アメリカ政府は2021年3月、P-8A哨戒機5機、その関連機器やメンテナンス、支援などを含め17.7億ドル(約1,928億円、発表時)で対外有償軍事援助(FMS)による輸出を承認。ドイツ政府も6月にP-8Aの購入契約を締結していました。FMSの枠組みを活用するため、アメリカ海軍とボーイングが今回契約を締結し、正式発注になったもので、初号機は2024年納入を予定しています。

FMSでは、P-8A哨戒機の製造に加え、後方支援、訓練、兵装などを含め、さらに10億ドルの関連契約の締結も見込まれています。ドイツではP-3C哨戒機の近代化を2020年6月に完了し、さらにその任務能力を高める狙いから、今回のP-8Aの導入に至りました。ドイツとフランスの協力プロジェクト、北大西洋条約機構(NATO)との相互運用性を活かし、2025年から2035年までの期間、潜水艦探知や長距離偵察能力を確保し、地域の安全・防衛力で重要な役割を果たすことが期待されています。

ボーイングは今回の受注で、P-8Aポセイドンプログラムの重要なパートナーでもあるドイツの企業の協力が得られることを歓迎しています。P-8Aにはドイツ企業が部品を供給しているほか、ボーイングはルフトハンザ・テクニックなどとシステム統合、訓練、支援、運用に至るまでの契約も締結されています。

P-8A哨戒機の導入国はアメリカ、オーストラリア、インド、イギリス、ノルウェー、韓国、ニュージーランドに続き、8カ国目となります。

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