エミレーツ航空は2021年9月28日(火)、ドバイ国際博覧会(ドバイ万博、エキスポ2020)のメッセージを伝えるため、細かいところまで配慮されたデザインを採用したエアバスA380型の特別塗装機を披露しました。ドバイ万博の10月1日(金)開幕を前に、左右で異なるデザインで、注目されるカラーの新たな特別塗装機を登場させ、世界にドバイ万博の開催期間を伝えます。新たな「エキスポ2020ドバイ」の特別塗装機は、3機のA380に施される予定です。特別塗装の1機目は、機体記号(レジ)「A6-EEU」に施されており、この機体は9月29日(水)にドバイ発ロサンゼルス行きEK215便で運航を開始します。
エミレーツ航空は2017年11月から、ドバイ万博オフィシャル航空会社パートナーとして、エアバスA380とボーイング777の計40機に「エキスポ2020」塗装を施し、世界各国に運航してきました。特別塗装機のデザインは、オレンジが機会、ブルーがモビリティ、グリーンが持続可能性を表し、3種類でドバイ万博のテーマ「心をつなぎ、未来を創る」を表現していました。
今回登場した特別塗装機は、エミレーツの白を下地に金色で社名、尾翼に赤、緑、黒でアラブ首長国連邦(UAE)の国旗を示すデザインを全て落とし、明るいブルーをベースとした塗装になっています。機体にはグリーン、オレンジ、ピンク、パープル、レッドの大きな模様が描かれています。胴体の右側は「DUBAI EXPO」、左側は「BE PART OF THE MAGIC」と記され、ドバイ万博で魔法にかかったように楽しんでみようというメッセージを伝えています。
塗装には細かい配慮もされており、機体前方には左右に客室乗務員がメッセージを携えて登場。左側はドバイ万博の期間を記し、右側では「ドバイ博で会いましょう」のメッセージを伝えています。これを受け、左側のエンジンカウルが「DUBAI」「EXPO」だけですが、右側のエンジンカウルは「OCT2021」「MAR2022」と期間を記しています。左右の塗装デザインが異なるものの、エキスポの期間がわかるようになっています。
このデザインは、エミレーツの社内チームが設計から塗装、製造まで一貫して担当しました。デカールを貼り付けたものでは無く、従来のエミレーツ航空の塗装を剥がし、改めて今回のデザインで11色を使った塗装が施されました。デカールが施されているのは、エンジンカウル部分と、客室乗務員の画像部分です。この塗装、デカールの貼り付け作業は計16日でした。