川崎重工、水素航空機向けコア技術開発へ NEDO事業に採択

川崎重工、水素航空機向けコア技術開発へ NEDO事業に採択

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© 川崎重工
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川崎重工は2021年11月5日(金)、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した「グリーンイノベーション基金事業/次世代航空機の開発プロジェクト」に「水素航空機向けコア技術開発」を提案し、採択されたと発表しました。NEDOは、経済産業省などが中心にまとめた2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略の1つとして、次世代航空機開発を促進させるプロジェクトを総額210億円超の予算を組み立案し、研究開発を公募していました。

川崎重工が採択された「水素航空機向けコア技術開発」は、予算総額のうち最大の116億円超が配分された研究プロジェクトです。アメリカ航空宇宙局(NASA)や国際エネルギー機関(IEA)の基準を達成し、NOxも既存エンジンで国際民間航空機関(ICAO)が定めた目標低減を満たすことが条件でした。さらに、水素航空機向けの水素燃料貯蔵タンクの開発と、海外メーカーの開発プロジェクトへ参画、連携を推進、水素航空機の成立性を考慮したベース機体(TRA:Technical Reference Aircraft)の策定まで求められています。

この採択を受け、川崎重工は次世代航空機に必要な機体・エンジン関連のコア技術開発を10年かけてコア技術を開発し、各種技術の統合・システム全体のまとめを通じ、2030年に地上での実証試験を行う計画です。

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