デ・ハビランド・カナダ、新造機の製造再開へ 新工場の移転検討も加速

デ・ハビランド・カナダ、新造機の製造再開へ 新工場の移転検討も加速

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© De Havilland Aircraft of Canada
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デ・ハビランド・エアクラフト・オブ・カナダ・リミテッド(デ・ハビランド・カナダ)は2021年11月8日(月)、トロントのダウンスビュー工場で中断していた新造機の製造を再開し、完成させると発表しました。ダウンスビュー工場の労働組合と合意に基づいた対応です。同時に、ダウンスビュー工場の廃止は決定しており、受注済みの新造機を納入を終え、製造ラインを廃止し、新施設での製造を目指し、取り組みを加速します。

デ・ハビランド・カナダは2020年3月にコロナ禍の影響からダウンズビュー工場で製造の一時停止を発表。さらに2021年2月にダウンスビュー工場の閉鎖も発表しています。新型コロナウイルス感染症による影響が考慮されましたが、回復時期に入り、できるだけ早い時期に新しい工場を確保し、新造機の製造を再開する方針も示しています。

今後は、2021年7月にプラット・アンド・ホイットニー・カナダ(P&WC)と共同開発するハイブリッド電気推進技術の開発を視野に入れながら、新造機の製造を目指します。P&WCはDHC-8-100型、機体記号(レジ)「C-FETB」を試験飛行機として取得し、ハイブリッド電気航空機の試験を進めています。デ・ハビランド・カナダは、こうした新技術を取り入れた航空機の需要を視野に入れながら、新たな工場用地を検討していきます。

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