エアバスH225、100%持続可能な航空燃料で初飛行

エアバスH225、100%持続可能な航空燃料で初飛行

ニュース画像 1枚目:エアバス・ヘリコプターズ H225試験飛行機
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エアバス・ヘリコプターズ H225試験飛行機

エアバス・ヘリコプターズは2021年11月9日(火)、100%持続可能な航空燃料(SAF)を使用して史上初めて、ヘリコプターを飛行させたと発表しました。チュルボメカ・マキラ2Aエンジンを搭載するH225がマリニャーヌ(マルセイユ)の同社施設から飛行しました。ヘリコプターでのSAF使用は現在、従来燃料と混合し、SAFの割合は最大50%で使用することが上限とされています。今回の飛行は、100%SAFの影響評価を目的とした試験プログラムの飛行試験の開始にあたるものでした。

この飛行にあたり、H225試験飛行機にはトタルエナジーズが精製した使用済み食用油を原料とする100%SAFが使用されました。このSAF使用により、通常のジェット燃料と比べ90%のCO2削減が達成できます。

現在、エアバス・ヘリコプターズが市場に提供する全ての機種は、SAF50%の混合燃料を使用することが許可されています。今後、10年以内に100%SAFで飛行する認可を得ることをエアバス・ヘリコプターズは目指しています。

エアバスは、ダッソー・アビエーション、フランス国立航空宇宙研究所(ONERA)、フランス運輸省、サフランなどと協力し、10月には100%SAFでA319neo試験飛行機をフライトさせており、航空業界の脱炭素を実現する取り組みを加速させています。

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