エンブラエル、2022年に100%SAFフライト実施 P&Wと協業

エンブラエル、2022年に100%SAFフライト実施 P&Wと協業

ニュース画像 1枚目:P&Wと協力する100%SAFフライトに使用されるエンブラエルE195-E2
© Embraer
P&Wと協力する100%SAFフライトに使用されるエンブラエルE195-E2

エンブラエルとプラット・アンド・ホイットニー(P&W)は2022年、100%SAF(持続可能な航空燃料)を使用したデモ飛行を実施します。両社の100%SAFの研究協力に合意を受けた取り組みです。両社の技術チームが100%SAFの飛行に向け、P&WのGTFエンジンを搭載したエンブラエルE195-E2型を使い、地上と飛行試験の計画立案から実施に向けて協業します。2050年までに空の旅から炭素排出量ゼロの達成に向け、共通の目標を実現する取り組みです。

エンブラエル製の航空機は、従来燃料とSAFを50%混合させて飛行することが可能です。世界最大の国際標準化・材料規格のASTMインターナショナルが定義した基準に基づいています。SAFは、使用済み食用油や固形廃棄物など再生可能な原料から製造され、化石燃料の現在のジェット燃料と比べ、二酸化炭素排出量をライフサイクルで見ると最大80%削減できます。今後、規制当局に新たな規格として100%SAFの運航の認証を目指します。

デモ飛行の実施に向け、エンブラエルは航空機、技術サポート、飛行時の人員を提供します。この提携は、商業フライトの持続可能性を高める取り組みで、エンブラエルはこれまでにグリーン電力、水素などによるコンセプト機、「Energiaファミリー」を発表し、将来の航空機の方向性を示しています。また、2020年8月には、100%電動の航空機をフライトさせています。

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