日本でも活躍したコディアック100型、300機目納入を達成

日本でも活躍したコディアック100型、300機目納入を達成

ニュース画像 1枚目:納入機数300機に到達したKodiak 100
© Kodiak
納入機数300機に到達したKodiak 100

フランスに拠点を置き、航空宇宙、防衛、原子力事業を展開するダエア傘下で製造されているコディアック(Kodiak) 100型は、2021年12月6日(月)に300機目の機体を納入したと発表されました。コディアック 100は日本では水陸両用機としても親しまれ、クエスト・エアクラフト・カンパニーは2015〜19年は常石ホールディングスの傘下企業として存在しましたが、ダエアへ売却。現在は、クエストはダエア・グループの航空事業に吸収され、コディアックは単発ターボプロップ機の1機種として展開されています。

コディアックは2007年12月、10人乗り単発ターボプロップ機として初号機が納入されました。その後、新しいモデルの展開、アップグレードや機能拡張などを重ね、離着陸の運用が厳しい人道支援用途に使用できるよう堅牢な構造と優れたペイロード機能を組み合わせた設計が採用されています。

コディアックは、優れたSTOL性能とプラット・アンド・ホイットニーのPT6タービンエンジンの信頼性から、未舗装滑走路や整備されていない陸地、フロート機能で幅広い場所に離着陸が可能です。日本では瀬戸内海で、せとうちSEAPLANESがフロートを装着した水陸両用機も運用されていました。

ニュース画像 1枚目:せとうちSEAPLANESで活躍していたコディアック 100 (伊豫の尾長うさぎさん 2018年4月22日撮影)
© FlyTeam 伊豫の尾長うさぎさん
せとうちSEAPLANESで活躍していたコディアック 100 (伊豫の尾長うさぎさん 2018年4月22日撮影)
ニュース画像 2枚目:日本では水陸両用を活かす取り組みが進められていた (カヤノユウイチさん 2016年4月2日撮影)
© FlyTeam カヤノユウイチさん
日本では水陸両用を活かす取り組みが進められていた (カヤノユウイチさん 2016年4月2日撮影)

ダエアは2019年にコディアックを航空事業に加え、ダエア・ソカタが製造するソカタ TBMファミリーに加え、機能改善や世界規模のサービスネットワークと共にサポート体制を強化しています。これまで納入された300機は航空測量、航空救急、空中消火、ISR(情報収集・警戒監視・偵察)活動、空挺降下・パラシュート、野生生物管理・密猟防止、そして訓練と幅広い用途に使用され、累計は27万8,700飛行時間超を記録しています。

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