ロシア連邦保安庁のイリューシンIL-96-300型が2022年3月5日(土)から3月7日(月)にかけて、ロシアとアメリカ間を飛行し、すぐにロシアへ向けてとんぼ返りしました。RSD88便として運航された便は、モスクワからサンクトペテルブルク、ワシントンD.C、ニューヨークへ飛行し、ニューヨークで数時間の滞在後、再びロシアへ戻りました。ロシアとアメリカが双方とも、上空の飛行禁止を発表していることもあり、Flightradar24ではこのフライトが一時、世界でもっとも多くの人がウォッチする便になりました。
このフライトは、ロシア外交官をアメリカから帰国させることが目的でした。アメリカは国連に出席するロシアの国連使節団に居住特権を乱用し、諜報活動に関与しているとの理由で12名を追放すると通告。3月7日(月)までの退去を求めていました。ロシアの外交官は、アメリカで約100名超が職務にあたっているとみられています。