防衛省は2022年3月11日(金)、航空自衛隊KC-767空中給油・輸送機がポーランドへ到着したと発表しました。ウクライナに提供する防弾チョッキなどを搭載したKC-767は、3月8日(火)に小牧基地を離陸後、太平洋を横断してサンフランシスコ近くのトラビス空軍基地、ワシントン郊外のドーバー空軍基地を経由し、ポーランドのジェシュフ・ジャションカ空港に到着しました。
ポーランドのジェシュフは、ウクライナ情勢を受け、ロジスティクス、人道支援の拠点として、世界各地からの支援物資を受け入れています。ポーランドとEUが合意し、ロシアの攻撃で困難な状況にあるウクライナの人たちを支援しています。
ジェシュフに到着したKC-767には、防弾チョッキをはじめ、ヘルメット、防寒服、天幕、カメラ、衛生資材、非常用糧食、発電機などが搭載されており、陸路で順次、ウクライナへ運ばれる予定です。政府は、防弾チョッキのウクライナ提供にあたり、外国への武器輸出を定める「防衛装備移転三原則」の運用指針を改定し、今回の輸送が実現しました。
なお、空自KC-767に続き、C-2輸送機でもウクライナへ提供する防弾チョッキなどをポーランドに向けて輸送中です。