アジア航測、SAF利用初の航空測量機を運航

アジア航測、SAF利用初の航空測量機を運航

ニュース画像 1枚目:SAF給油の様子
© アジア航測
SAF給油の様子

アジア航測は2022年3月17日(木)、保有・運航するテキストロン・アビエーションC90GTi型、愛称「あおたか(レジ:JA81AJ)」に、ユーグレナが製造・販売する国産バイオジェット燃料(SAF)「サステオ」を使い、フライトしました。大阪・八尾空港を発着し、小豆島上空を周回する約60分間の飛行でした。航空測量でSAFの使用は、日本国内では初めてでした。

アジア航測は「SDGs経営」を掲げ、航空機を活用した撮影や計測、解析などによる情報提供、広域のモニタリングを通じた環境負荷低減支援などの事業を展開し、持続可能な社会づくりに取り組んでいます。自社の環境対策でも2012年に航空測量業界で初めて「エコ・ファースト制度」認定を受け、2021年に自社運航機のSAF利用に取り組む宣言をしていました。

ニュース画像 1枚目:C90GTi型「あおたか」のSAF利用フライトの航路
© Flightrader24
C90GTi型「あおたか」のSAF利用フライトの航路

フライトで使用されたSAFは、原料に使用済み食用油とミドリムシ由来の微細藻類ユーグレナを使い、ユーグレナのバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントのBICプロセスで製造されています。既存の石油系ジェット燃料と混合し、環境負荷の低い燃料です。飛行中の燃焼段階で二酸化炭素(CO2)を排出するものの、使用済み食用油の原材料の植物と微細藻類ユーグレナは、成長過程で光合成によるCO2吸収します。このため、二酸化炭素の排出・吸収は実質的にプラスマイナスゼロとなるカーボンニュートラルの実現に貢献する燃料として期待されています。

ニュース画像 2枚目:SAF利用によるフライト
© アジア航測
SAF利用によるフライト
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